
LCCとは?大手航空会社との違いやメリットをわかりやすく解説
近年、格安航空会社(LCC)は手軽に利用できる移動手段として多くの人に選ばれている傾向にあります。国内線・国際線ともに選択肢が増え、旅行や出張のコストを抑えられる点が魅力です。しかし、大手航空会社(FSC)とは異なる点も多く、利用する際には事前に特徴を理解しておくことが重要です。本記事では、LCCの基本情報からメリットやデメリット、大手航空会社との違い、利用時の注意点まで詳しく解説します。
LCCとは?
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LCCとは『ローコストキャリア』の略で、格安航空会社のことを指します。「ANA」や「JAL」といった大手航空会社よりも安く飛行機を利用できるのが特徴で、時期によっては倍額の差があります。
1980年代後半、日本国内の航空規制緩和がおこなわれたことにより、国内でもLCCが広がっていきました。日本には「ピーチ・アビエーション」や「ジェットスター・ジャパン」「スプリング・ジャパン」などがあります。
LCCと大手航空会社(FSC)の違い
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LCCと大手航空会社(FSC)の違いは、価格以外にもいくつかあります。ローコストキャリアと言われる格安航空会社に対し、大手航空会社はフルサービスキャリア(FSC)と言われており、サービス内容が異なります。
運賃体系の違い
LCCとFSCの違いは、なんといっても運賃体系の違いです。シーズンや予約時期によっては、倍額ほどの差があるので、コストを抑えて旅行に行きたい人にはLCCがおすすめ。
サービスの有無
LCCは、必要最低限のサービスに絞ることで低コストでの運用を実現させています。そのため、FSCでは無料で受けられるような機内食やドリンクが有料だったり、荷物の超過料金が高かったりします。
運航スケジュールや発着空港の違い
LCCの場合、空港によってはない場合があります。また、あったとしても目的地の種類がFSCに比べて少なく、利用できる範囲が限られるほか、発着時間が限られます。
LCCを利用するメリット
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LCCを利用するメリットは、航空券を低コストで抑えられるほか、自由度が高いのがポイント。ここでは、LCCの主なメリット3つを紹介します。
運賃が安くてコストを抑えられる
LCCを利用するメリットは、なんといっても航空券が安いことです。旅行や出張時の大きな出費になる航空券を安く手に入れられれば、ホテルをグレードアップしたり、旅行先で使えるお金が増えたりと、より充実した旅にできます。
予約の自由度が高い
FSCでは、往復チケットを取ることで割引になる場合が多いですが、LCCは片道から低価格で予約できます。また、LCCのセールチケットは、予めフライト便名やスケジュールが分かるので、予定が立てやすいのもポイント。
国内外の新しい路線が増えて選択肢が広がる
LCCは、主要都市以外の空港での発着が多いのも特徴です。たとえば、ピーチの大阪~北海道の便であれば、新千歳空港だけでなく、釧路や女満別もあり、旅行の幅が広がります。
LCCのデメリット
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LCCは、格安で飛行機に乗ることができてお得ですが、デメリットもあります。フライトの際に何を重要視するかと照らし合わせたうえで利用するのがおすすめです。
追加料金がかかる場合もある
LCCでは、機内食やドリンク、機内での映画鑑賞などがない、または有料の場合がほとんどです。また、荷物の預け入れに関しても有料になるので注意しましょう。
欠航・遅延時の対応が限定的
LCCの種類によっては、欠航や遅延時に払い戻しができない場合があります。航空会社の種類はもちろん、同じ航空会社でもチケットによって払い戻しができるものとできないものがあるので、予約時に注意が必要です。
主要空港ではなく地方空港を利用する場合がある
LCCでは、到着する空港が主要空港ではなく、地方や小さな空港の場合があります。特に海外へ旅行する場合は、目的地へどのくらいの距離があるかを事前に確認しておくのがおすすめです。
乗り継ぎの仕組みが異なる
LCCの乗り継ぎにかかる時間目安は、FSCとは異なります。LCCでは、約60分~120分以上かかる(※)ので、余裕を持って行動しましょう。また、国内線の乗り継ぎ、国際線の乗り継ぎでも時間は変わるので注意。
※”ピーチ 公式HP”参照
LCCを快適に利用するためのポイント
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LCCを快適に利用するためには、事前にかかる料金や時間、ルールなどを理解しておくことが大切です。せっかく格安で航空券を購入できたとしても、知識や準備不足で「逆に損をしてしまった……」ということにならないようにしましょう。
予約時に追加料金を確認する
LCCのチケットを予約する際には、追加料金も事前に確認しておきましょう。特にLCCでは、荷物の預け入れが有料なほか、大きさや重さの制限もあるので注意。機内サービスに関しても、FSCと違って有料、またはない場合がほとんどです。
機内持ち込みや預け荷物のルールを把握する
SFCでは10キロまで機内持ち込みが可能なのに対して、LCCでは7キロ、もしくは10キロまでとなっています。(※)また、荷物の預け入れには料金がかかるほか、重量オーバーの場合は、さらに超過料金がかかる場合があるので、事前に利用する航空会社の規定を確認しましょう。
※“スカイスキャナー 公式HP”参照
余裕を持ったスケジュールで移動する
LCCを利用する際には、チェックインの時間に注意しなければいけません。時間を過ぎてしまった場合、搭乗することができなくなってしまうので、余裕をもって空港に着くようにしましょう。
事前にチェックイン手続きを済ませる
一部のLCCではスマートフォンでチェックインができます。余裕をもって空港に来ても、混雑でチェックインが遅れてしまう場合もあるので、事前チェックインができる場合は積極的に利用しましょう。
主要なLCC航空会社一覧
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LCCの航空会社は、国内外にたくさんあります。ここでは、国内と海外のLCCの主な種類について紹介します。
日本国内のLCC
航空会社名 | 特徴 |
ピーチ | 便数の増減、新規路線の開拓が柔軟 |
スカイマーク | ドリンクサービス、荷物の預け入れが無料(※1) |
ジェットスタージャパン | 最低価格保証をしている(※2) |
春秋航空日本 | 中国の春秋航空が出資し日本に設立 |
※1:50cm×60cm×120cm以内、1人につき20㎏まで。スカイマーク 公式HP参照。
※2:”ジェットスター 公式HP”参照
海外のLCC
航空会社名 | 特徴 |
チェジュ航空(韓国) | 空港から市内まで約10分 |
春秋航空(中国) | 日本国内への便が充実している |
サウスウエスト航空(アメリカ) | 高頻度運航で乗り継ぎが少ない |
イージージェット(イギリス) | ヨーロッパや中東に多くのルートを持っている |
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ソラシドエアはMCC
ソラシドエアはMCC(ミドルコストキャリア)。LCCとFSCの間に位置する中堅航空会社です。FSCのように無料ドリンク(※)があったり、預入手荷物の制限量が多めだったりとサービスが充実している一方で、価格はLCCとほぼ同等、または少し高めなのが特徴。
「飛行機代を抑えたいけど、ある程度の快適さも欲しい」という人には、MCCがぴったりです。
※”ソラシドエア 公式HP”参照
LCCを有効活用してお得に旅行を楽しもう
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LCCはリーズナブルな価格で移動できる便利な選択肢ですが、大手航空会社と異なる点を理解しておくことが大切です。サービスの違いや追加料金の仕組みを把握し、自分の旅行スタイルに合った利用方法を選びましょう。