飛行機の子ども料金は何歳まで無料?快適な旅を楽しむコツや便利グッズを徹底解説
飛行機での家族旅行、「子どもの航空券代は何歳から必要?」と気になる方も多いでしょう。実は、航空会社や路線によって無料で乗れる年齢が少しずつ異なります。本記事では、子どもの飛行機料金が無料になる年齢の目安や、親子で快適に過ごすための工夫、あると助かる便利グッズも紹介します。

飛行機の子ども料金の基本ルール
飛行機を利用する際、子どもの年齢に応じた料金ルールが設定されています。とくに、乳児(0~2歳)と小児(2~11歳)では、適用される運賃や座席の利用条件が異なり、航空会社や路線によっても条件が異なる場合があります。
たとえば、国内線では生後8日~1歳の乳児が膝上に座る場合、無料または定額料金で済むケース(※1)が一般的です。一方、国際線では乳児でも大人料金の10%程度(※2)が必要になる場合が多く、座席を利用するか否かで運賃が変わることもあります。
これらの基本ルールを理解しておくことで、予約時のトラブルを避け、旅行の計画をスムーズに進めることが可能です。
また、航空会社によっては乳児用ベビーベッドや子ども向けの特典が用意されていることもあるため、事前の確認が重要です。
※1:“JAL 公式HP”参照
※2:“ANA 公式HP”参照
【国内線、国際線別】年齢ごとの料金体系
飛行機の子ども料金は年齢によって大きく分けて3つの区分に分かれます。また、国内線と国際線によっても、適用条件が異なるため、よく確認しておきましょう。
乳児(0~2歳)
国内線では、膝上に座る場合は無料(※1)で済むことが一般的です。座席を利用する場合、料金が発生します。
国際線では、膝上に座る場合でも大人料金の10%が必要となるケースが一般的で、座席を利用する場合は小児料金(大人料金の75%)が適用されます(※2)。
※1:“JAL 公式HP”参照(一部割引率の異なる運賃や設定のない場合があります。)
※2:“JAL 公式HP”参照(一部割引率の異なる運賃や設定のない場合があります。)
※2:同伴の大人と隣り合う座席のみご利用いただけます。(通路をはさむ着席不可)
小児(2~11歳)
小児の場合、国内線・国際線ともに座席を利用する必要があり、料金は大人料金の75%(※1)です。
一部のLCC(格安航空会社)では、小児料金の設定がなく、大人と同額(※2)になる場合もあります。また、国際線の場合は燃油サーチャージや空港税が別途加算(※3)されるため注意が必要です。
※1:“JAL 公式HP”参照
※2:“さくらトラベル 公式HP”参照
※3:“ANA 公式HP”参照
大人(12歳以上)
12歳以上は基本的に大人料金が適用され、割引や特典も大人向けと同じ条件になります。ただし、一部の航空会社では満12歳以上25歳以下のANAマイレージクラブ会員またはANAカード会員の方向け割引など特別な料金設定(※)が用意されていることもあります。
年齢ごとの料金体系を把握しておくことで、適切な航空券を選びやすくなります。
※“ANA 公式HP”参照
乳児や小児向けの特典とサービス
出典:PIXTA
飛行機での子ども連れ旅行には、航空会社が提供するさまざまな特典やサービスが役立ちます。
とくに乳児や小児向けのアメニティや特別な機内サービスは、快適なフライトの助けになるでしょう。このセクションからは、搭乗時の優先サービスや便利な機内設備、旅を快適にするためのコツを紹介します。
搭乗時の優先サービス
乳幼児連れの搭乗客には、搭乗時の優先サービスが用意されていることが多いです。たとえば、JALやANAでは、乳幼児を連れた家族が優先的に搭乗できます(※)。
これにより、混雑を避けて早めに座席を確保し、落ち着いて荷物の整理が可能です。
また、空港カウンターでの手続き時や保安検査場でも専用のレーンを利用できる場合があり、スムーズに移動ができます。
こうしたサービスは予約時やチェックイン時に確認しておくとよいでしょう。子どもとの移動での負担を軽減するために、優先サービスを積極的に活用することをおすすめします。
※“ANA 公式HP”参照
ミルク用のお湯やバシネットのレンタルもある
機内で乳幼児と過ごす際には、航空会社が提供する便利なサービスを活用するのがポイントです。
たとえば、JALやANAでは、ミルク用のお湯を客室乗務員に頼めば提供(※)してもらえるほか、授乳ケープを持参すれば座席での授乳もスムーズにできます。
また、ANAでは機内でのおむつ替え専用スペースが設けられていたり、赤ちゃんが横になりながら過ごせるバシネットのレンタルができたりと、小さな子ども連れ向けのサービスが満載。幼児向けのおもちゃやアクティビティブックを提供してくれたりするサービスもあります(※2)。
これらを事前に確認しておくことで、子どもが退屈せずにフライトを楽しめるでしょう。
※1:“ANA 公式HP”、“JAL 公式HP”参照
※2:“ANA 公式HP”参照
快適な旅を楽しむためのコツ
出典:PIXTA
子どもと一緒に飛行機を利用する際、スムーズで快適な旅にするためには事前の準備が重要です。
荷物やスケジュールの調整、子どもが飽きない工夫などを計画しておくことで、移動中のトラブルを減らせます。
子どもの年齢にあったおもちゃや遊びを用意しておく
フライト前には、子どものお気に入りのおもちゃを用意しておくとよいでしょう。塗り絵や絵本などのほか、タブレット端末にダウンロードしたアニメなどを準備すると便利です。
また、事前に飛行機に関する絵本や動画を見て、子どもとシミュレーションをするのもおすすめ。長時間のフライトでは適度に立ち上がり体を動かす時間を設けることで、子どもも飽きずに過ごせるでしょう。
飲み物やお菓子を用意しておく
子ども用の飲み物やお菓子を用意しておくのもおすすめです。クッキーやグミ、飴などさっと食べられるお菓子があれば、子どもも機嫌よく過ごせます。また、乳児の場合は授乳やミルク用の道具を忘れず準備しておきましょう。
さらに、機内では気圧変化により耳が痛くなることがあるため、離着陸時に飲み物やおしゃぶりを活用すると効果的な対策が行えます。
バシネットをレンタルする
長時間のフライトの場合や、子どもの月齢が低い場合は「バシネット」と呼ばれる赤ちゃん用ベッドをレンタルするのもおすすめです。
バシネットを利用することで、楽な姿勢で過ごせるほか、お昼寝もスムーズ。ただし、数に限りがあるので、早めの予約がおすすめです。
子どもと飛行機に乗る際の便利グッズ
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子どもと飛行機に乗る際、どのようなグッズを用意するべきか迷ってしまうもの。ここでは、子どもと飛行機に乗る際の便利グッズを紹介します。飛行機で過ごす時間をより充実したものにするために、ぜひ参考にしてみてください。
シールブックや塗り絵などのおもちゃ
シールブックや塗り絵など、静かに没頭できるおもちゃは、飛行機の中で遊ぶのにぴったり。好きなキャラクターのものなら、子どもも夢中になって遊んでくれるでしょう。
また、シールブックや塗り絵は手先を使うため、知育にも向いているとされています。100円ショップや雑貨店などで揃うので、ぜひチェックしてみてください。
ブランケット
お昼寝をする年齢の子どもや長時間のフライトの場合は、ブランケットもあると便利です。ブランケットは機内でも借りられますが、お気に入りのブランケットなら、普段通りリラックスできます。
また、ブランケットは授乳ケープの代わりとしても使えて便利。子どもが寒がったときにもさっとかけてあげられるので、余裕があれば持参しましょう。
ポータブルフットレスト
長時間のフライトの場合は、ポータブルフットレストが便利です。空気を入れて使うフットレストで、小さな子どもであれば座席の前のスペースに置いて足を伸ばせます。
ただし、子どもが膝の上で過ごす場合は使えないので、要注意。1人につき、1席予約している場合はマストアイテムといえます。
タブレットや本
タブレットや本は、機内で退屈したときに便利です。あらかじめお気に入りのアニメやアプリをダウンロードしておけば、インターネット環境がなくても使用できます。
また、タブレットを持参する場合は、音漏れ対策のため、イヤフォンやヘッドフォンもあると便利です。耳を覆う感覚に慣れておくと、機内でもスムーズに使用できるでしょう。
子どもの飛行機搭乗時によくある質問
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Q. 乳児は膝の上でなく、座席を確保することは可能?
A. 座席を確保する場合、通常の子ども料金が適用されます。
Q. 3人以上の子どもがいる場合、全員膝上で搭乗できる?
A. 1名の大人につき膝上で搭乗できる乳児は1人までです。3人以上の乳児がいる場合、座席を確保するか、大人に付き添ってもらう必要があります。
Q. チャイルドシートを使用したい場合、どのように予約すればいい?
A. チャイルドシートを使用するには、子どもの座席を確保した上で、航空会社に事前連絡してください。チャイルドシートの規格や設置方法も確認が必要です。
Q.飛行機で子どもは何歳まで無料ですか?
国内線であれば2歳まで無料、国際線であれば1歳まで無料としている航空会社が多いです。また、大人1人につき、膝の上に座らせられるのは幼児1人までのため、注意しましょう、
Q.ANAの子どもは何歳まで無料ですか?
搭乗日の年齢が生後8日~2歳の子どもまで無料で利用できます。
Q.飛行機は3歳から席が必要なのですか?
多くの航空会社で、3歳から座席を確保することが定められています。ただし、小児運賃が適用されるので、大人料金の75%で済むことが多いです。
Q.3歳児はJALに搭乗できますか?
3歳児はJALに搭乗できます。ただし、座席の確保が必要になるほか、12歳以上の保護者の同伴が必須です。

飛行機の子ども向けサービスを活用して空の旅を快適にしよう

出典:PIXTA
本記事では国内線、国際線別の年齢に応じた料金体系や搭乗時の優先サービス、機内での便利な設備を解説しました。フライト前の準備をしっかり行うことで、乳児や小児との移動もスムーズになるでしょう。飛行機の子ども向けサービスを活用して家族での空の旅をより楽しいものにしましょう!