
飛行機の当日券を安く買う方法|購入時間・割引・裏ワザまで
飛行機に今から乗りたいとき、当日でもチケットを買えるのか不安になる方は多いはず。本記事では、「飛行機の当日券は購入可能か」「安く買うための割引や裏ワザ」「航空会社別比較」などを解説します。思い立ったその日に、お得に飛び立てる方法を見つけましょう。
飛行機の当日券は安く買える?
結論から言うと、飛行機の当日券は基本的に安くありません。むしろ、航空会社の正規運賃で販売されることが多く、早めに予約する「早割」や「セール運賃」などと比較すると割高になることが一般的です。
例外として、一部の航空会社や路線では、空席を埋めるために当日限定の割引運賃を提供することもあります。便数が多い都市間路線(例:東京~大阪・福岡~東京など)で見られることが多いです。
なお、LCCでは、当日でも比較的安い運賃が残っていることがありますが、荷物預けや座席指定などの追加料金がかかる点に注意が必要。
緊急の出張や突然の旅行で当日券を購入せざるを得ない場合を除き、飛行機はなるべく早めに予約するのがおすすめです。最安値を狙うなら、航空会社の公式HPや運賃比較サイトでセール情報をチェックし、1~2カ月前には予約しておきましょう。
当日券ってそもそもある?予約との違いを整理
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飛行機にも当日券は存在します。ただし、鉄道のように改札で切符を買ってそのまま乗るという感覚とは異なり、「当日予約・当日購入」できる仕組みと捉えるのが適切です。
【当日券と予約の違い】
項目 | 当日券(当日購入) | 予約(事前購入) |
購入タイミング | 搭乗当日 | 搭乗日の数日前~数カ月前 |
運賃 | 割高なことが多い(正規運賃) | 割引が適用されやすい |
空席状況 | 空席があれば購入可能 | 予約時点で確保できる |
利用シーン | 急な出張・予定変更・直前の移動 | 計画的な旅行や出張 |
航空会社にとって、当日券は出発直前まで売れ残った座席を販売する最後の手段です。そのため、価格は基本的に高めに設定されています。ANAやJALなどの大手航空会社では、普通運賃と呼ばれる正規料金での販売がメインです。ただし、LCCや一部路線では空席が多い場合に限り、当日でも比較的安価なチケットが販売されることがあります。
なお、株主優待や年齢割引などの特殊な運賃は、事前に優待券や証明が必要なこともあります。その場で誰でも購入できるとは限らず、条件付きで買える当日チケットという認識が重要です。
何時まで買える?航空会社別当日券の購入期限
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飛行機の当日券は、出発直前まで購入可能なケースが多いですが、航空会社によって締切時間が異なります。ギリギリで購入する場合は、いつまでに買えば間に合うのかをしっかり把握しておきましょう。
【航空会社別・当日券購入締切一覧(国内線)】
航空会社 | 当日券の購入締切時間(目安) | 備考 |
JAL | 出発時刻の20分前まで | Web・自動チェックイン機・空港カウンター対応 |
ANA | 出発時刻の20分前まで | Web・自動チェックイン機・空港カウンター対応 |
ピーチ | 出発時刻の30分前まで | Web購入後、30分前までに搭乗手続き必須 |
ジェットスター | 出発時刻の35分前まで | 空港カウンターでの購入が基本 |
スカイマーク | 出発時刻の20分前まで | Web・空港どちらも対応 |
ソラシドエア | 出発時刻の20分前まで | 空席があれば当日でも購入可能 |
AIRDO | 出発時刻の20分前まで | 北海道路線が中心、Web・空港対応 |
フジドリームエアラインズ | 出発時刻の20分前まで | 地方空港でも対応可能 |
購入時間はあくまで締切であり、空港の保安検査場通過締切(通常20~30分)も考慮が必要です。なるべく時間に余裕を持って移動・手続きをするようにしましょう。
【注意点】
・当日券は空席がなければ購入できません。 ・LCCを筆頭に、Webでの購入だけでは搭乗できない場合もあります。 ・繁忙期や満席時は当日券の販売自体がないこともあります。 |
大手とLCCの当日券料金比較
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飛行機の当日券は、同じ路線でも航空会社によって価格が異なります。とくに、ANAやJALといった大手航空会社とピーチやジェットスターなどのLCCでは、運賃体系そのものに違いがあることを留意しておくことが重要です。
【例:東京(羽田・成田)~大阪(伊丹・関空)※】
航空会社 | 当日券の目安料金(片道) | 備考 |
JAL(羽田~伊丹) | 約28,000~33,000円(税込) | 普通運賃、株主優待利用で半額前後にすることも可能 |
ANA(羽田~伊丹) | 約28,000~32,000円(税込) | 普通運賃、株主優待利用で半額前後にすることも可能 |
スカイマーク(羽田~神戸) | 約17,000~21,000円(税込) | 時間帯によって変動、比較的安い |
ピーチ(成田~関空) | 約6,000~12,000円(税込) | 搭乗直前でも空席があれば安いが追加料金あり |
ジェットスター(成田~関空) | 約5,000~11,000円(税込) | 荷物・座席指定で追加料金発生 |
コスパ重視なら、LCCを利用するのが有利。当日でも、5,000円台の航空券が見つかることもあります。ただし、荷物・座席指定・支払い手数料などで実質料金が上がる場合もあるので注意しましょう。
柔軟性や快適性を優先するなら大手航空会社を検討するのも1つの案です。正規運賃は高いものの、株主優待券や年齢割引などで割引されることがあり、サービス面で見ても安心感があります。目的や予算に合わせて、上手く使い分けるのがおすすめです。
※2025年時点の一般的な目安です。時期・空席状況によって変動あり。
当日でも安く買える裏ワザ4選
飛行機の当日券は、ちょっとした工夫で安く購入することができます。ここでは、知っておくと得をする裏ワザ4つを紹介します。
1. LCCを活用する
ピーチやジェットスターなどのLCCは、元々の運賃が安く、当日でも数千円台で搭乗できることがあり、空席があれば直前購入も可能。
ただし、預け荷物や座席指定は別料金になるため、合計金額で比較するのが賢明です。
2. 年齢別の割引制度を活用する
ANAの「スマートシニア空割(満65歳以上)」や、JALの「当日シニア割引(満65歳以上)」「スカイメイト(満12歳以上~25歳未満の学生など)」など、大手航空会社では年齢に応じた割引制度を提供しています。
これらは、当日に空席があれば割引価格で購入ができ、条件に当てはまるなら、正規運賃よりかなりお得です。
3. 株主優待券を活用する
ANAやJALの株主優待券を使用すれば、当日でも正規運賃の約半額でチケットを購入できます。優待券は金券ショップやフリマアプリなどで、1枚1,000~2,000円(税込)程度で事前に入手可能。出張や急な移動が多い方にはとくにおすすめの裏ワザです。
4. 往復割引・ビジネス向け航空券を利用
大手航空会社では、当日でも利用できる割引運賃がいくつか用意されています。なかでもとくにお得なのが、往復割引とビジネス向け航空券。
往復割引とは、同一区間を往復で予約することで、通常の片道運賃よりも安くなる制度のことです。片道運賃が28,000円(税込)の場合、往復割引を使えば1区間あたり22,000~24,000円(税込)に下がるケースもあります。
ANAの「ビジネスきっぷ」やJALの「タッチ&ゴー(ビジネスフレックス)」など、主にビジネス利用を想定したサービスは割引価格の適用に加え、当日でも柔軟に予約・変更ができるのがポイントです。
これらは、日帰り出張や翌日帰りの予定がある場合に重宝するでしょう。
飛行機の当日券を買う4つの方法

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飛行機の当日券を購入する手段は主に4つ。時間や場所、使いやすさに応じて、最適な方法を選びましょう。
1. 空港カウンターで直接購入
空港カウンターで購入するのが最もオーソドックスな方法。空港に着いてから航空会社のカウンターで空席を確認し、その場でチケットを購入します。
スタッフに相談しながら購入できるのがうれしいポイント。初心者の方や現地対応を希望する方におすすめです。一方で、混雑時は並ぶ可能性があるほか、希望の便が満席の場合もあります。
2. 航空会社の公式HPで購入
ANAやJAL、LCC各社の公式HPやアプリから、空席があれば当日券を購入できます。空港に行く前に座席を確保でき、マイレージや会員割引も反映されるのが利点。ただし、手続きは自身で行う必要があるため、購入後の変更制限に注意が必要です。
3. 格安航空券サイトで購入
エアトリやスカイチケット、トラベルコなどの航空券予約サイトでは、当日出発分のチケットも販売されていることがあります。とくにLCCの取り扱いが豊富で、とにかく安く済ませたい方におすすめです。支払い後すぐに発券できないケースもあるため、時間に余裕を持って行動しましょう。
4. 比較検索サイトで横断検索
GoogleフライトやSkyscannerなどの比較サイトを使えば、複数の航空会社の当日便を一括で検索できます。一目で最安値をチェックでき、出発空港や時間の調整も簡単なのが特筆すべき点です。
購入自体は各サイトや公式HPに飛んで行う必要がありますが、安さと時間のバランスで最適な便を選びたい方におすすめです。
当日券をさらに安く買うコツ4選
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当日券をさらに安く購入する上級者テクニックをお届け。ポイントを押さえて、お得な空の旅を実現しましょう。
1. 連番席(隣り合わせ)を避ける
多くの人が「隣同士で座りたい」と考えるため、連番の座席は早く売れる傾向にあります。逆に、通路を挟んだ席や離れた一人席は売れ残っていることも多く、価格が下がるケースも。座席にこだわらない場合は、あえてバラバラの席を狙うとお得です。
2. 経由便や時間帯をずらす
直行便が満席・高額でも、経由便を選ぶと空席があり、運賃も安くなりがちです。同じ日のなかでも早朝・昼過ぎ・夜間など時間帯を変えるだけで、数千円の差が出ることもあります。少し手間はかかりますが、浮いたお金で現地グルメや観光なども楽しみましょう。
3. 当日キャンセル待ちに賭ける
当日、空港のカウンターでキャンセル待ちを申し出ると、キャンセルが出たタイミングで正規より安く席が取れる可能性があります。
とくにビジネスマンが多い朝や夕方は、キャンセルが出やすい傾向です。運試し感覚で、「今日中に行ければいい」くらいの余裕がある方におすすめ。
4. 繁忙期は早朝・深夜便を狙う
連休・お盆・年末年始などの繁忙期でも、早朝や深夜などの極端な時間帯の便は比較的空いており、価格も抑えられていることがあります。とくにLCCは時間帯による価格差が大きいため、時間に融通が利く方は狙い目。
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飛行機の当日券に関する質問
Q. 飛行機の当日券って本当に買える?
A. はい。飛行機の当日券は本当に購入できます。
空席があれば当日でも航空券を購入して搭乗できます。
購入方法は、空港のカウンター・航空会社の公式HP・アプリ・一部の予約サイトなどさまざま。航空会社ごとに当日券購入の締切時間があり、それまでに購入・チェックイン・保安検査を済ませる必要があります。
価格は通常、正規運賃で販売されるため高めですが、LCC・年齢割引・株主優待券などを利用すれば、当日でも比較的安く乗ることができます。
Q. 飛行機の当日予約と当日購入の違いは?
A.「 当日予約」は、座席を押さえる行為、「当日購入」は、実際にその座席を買う行為です。
飛行機の当日予約と当日購入は似ているようで少し意味が異なります。
当日予約は、搭乗当日に座席を予約すること。公式HPやアプリ、空港カウンターなどで空席を確認し、その場で便を確保します。支払いがまだ済んでない場合も含むのがポイント。
当日購入は、搭乗当日にチケット代を支払って正式に購入・発券すること。予約と購入が同時に行われることもありますが、別々になる場合もあります。
Q. 飛行機の当日券が高くなる理由は?
A. 飛行機の当日券が高くなるのは、「需要が高いタイミングで売れ残った座席を高値で売る」という航空会社の価格戦略に基づいているのが主な理由です。
航空会社は、早く予約した人に対して割引運賃を提供し、早い段階で座席を埋めようとします。一方、当日まで残った座席は、直前でもどうしても乗りたい人向けの高価格帯で設定されることが多く、ビジネス客や急な予定変更に対応したい人から最大限の収益を得る仕組みになっているのがポイント。
なお、当日券はキャンセルリスクや予測不能な要素が多いため、柔軟性の高さが価格の高さにも繋がります。とくにANAやJALなどの大手航空会社では、当日券が正規運賃になる傾向にあり、結果として割高になります。
Q. 飛行機のキャンセル待ちはどうやるの?
A. 飛行機のキャンセル待ちは、空港のカウンターで申し込むのが基本です。
搭乗したい便が満席だった場合、空港のカウンターでキャンセル待ちを希望すると、キャンセルが出た際に空席を割り当ててもらえる可能性があります。申し込みの流れは以下の通り。
1. 空港カウンターで希望便のキャンセル待ちを申し出る
2. 番号札や整理番号を貰う
3. 出発時刻が近づくまで待機
4. 空席が出た場合は順番に案内される
キャンセル待ちの可否や優先順位は、航空会社やチケットの種類によって異なる場合があります。また、確実に乗れる保証はないため、時間に余裕がある際に利用するのがおすすめ。
飛行機の当日券は工夫次第でお得に買える!
出典:photoAC
飛行機の当日券は割高になりがちですが、LCCの活用や年齢割引・往復割引・株主優待券などを利用することで、リーズナブルに購入することも可能。空港のカウンターだけでなく、航空会社の公式HPや比較サイトからも入手でき、時間帯や便をずらすだけで価格が変わることがあります。
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