福利厚生の保養所とは?種類やメリット・選び方をわかりやすく紹介

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福利厚生の一環として注目されている「保養所」。近年では契約型やサブスク型などの柔軟なサービスが登場し、大企業だけでなく中小企業も導入しやすくなっています。本記事では、保養所制度の基本や種類ごとの特徴、導入のメリットや注意点までをわかりやすく解説。保養所の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

福利厚生の保養所とは?

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保養所とは、企業が従業員やその家族のために提供する宿泊施設やサービスのこと。リゾート地や温泉地、都市部にある宿泊施設を、通常よりも安く、または無料で利用できるようにする福利厚生の一環です。

従業員のリフレッシュを目的としており、単なるレジャーにとどまらず、長期的な働きやすさや健康管理を支える仕組みでもあります。

福利厚生の保養所の種類

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保養所の制度にはさまざまな形があります。企業の規模や予算、利用目的に応じて自社にあった種類を選びましょう。ここでは保養所の代表的な4つのタイプを紹介します。

  • 自社保有型
  • 契約型保養所
  • 公共施設型(共済型)
  • サブスクリプション型

自社保有型

「自社保有型」とは、企業が自社で保養施設を所有・運営する形式です。自社だけのプライベート空間として使えるため自由度が高く、長期での利用や研修との併用もしやすいのが特徴です。

ただし、建設や維持、運営にかかるコストが大きいため、大企業向けの形態といえます。また利用率が下がると負担が重くなるため、慎重な運用が必要です。

契約型保養所

「契約型保養所」とは、リゾート施設やホテルチェーンなどと法人契約を結び、従業員が優待料金で利用できる制度です。自社での管理が不要なため比較的導入しやすく、利用者にとっても宿泊先の選択肢が広がるメリットがあります。

必要に応じて契約内容を見直せるため、中小企業でも導入しやすいでしょう。

公共施設型(共済型)

自治体や業界団体などが提供する共済施設を、福利厚生の一環として利用できる形です。比較的リーズナブルな料金で一定の品質が保たれていることが多く、従業員にも受け入れられやすい傾向があります。

ただし予約の競争率が高い場合もあるため、利便性とバランスを見て検討することがポイントです。

サブスクリプション型

最近増えているのが、定額制で全国の提携宿泊施設を自由に使える「サブスク型」の保養所サービス。契約した枠内で複数の施設を使えるため柔軟性が高く、初期コストや運用負担を抑えながら導入できます。

契約型保養所と比較して宿泊先の選択肢が広がるため、従業員からも喜ばれるでしょう。

福利厚生で保養所を導入するメリット

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続いて、福利厚生で保養所を導入するメリットを見てみましょう。続いて、福利厚生で保養所を導入するメリットを見てみましょう。

1. 従業員のリフレッシュ・健康増進をサポートできる
2. 従業員満足度・定着率が向上する
3. 従業員の家族との信頼関係構築につながる
4. 採用ブランディングを強化できる
5. 社内コミュニケーションの場として活用できる

1. 従業員のリフレッシュ・健康増進をサポートできる

保養所を導入する大きなメリットは、従業員のリフレッシュ・健康増進をサポートできること。忙しい日々のなかでも、心と体をリセットできる機会を定期的に持つことは、長く働くうえでとても重要です。都会の喧騒から逃れて避暑地や温泉地で過ごす時間は、精神的な安定にもつながります。

とくに繁忙期明けや長期休暇などのタイミングで活用されやすく、リフレッシュによるパフォーマンス維持の効果も期待できます。

2. 従業員満足度・定着率が向上する

「会社が自分たちのプライベートや健康を大事にしてくれている」と感じられる制度は、会社への信頼感を高めてくれます。福利厚生がしっかりしている企業なら、「ここで長く働きたい」と感じてもらいやすく、離職率の低下にもつながるでしょう。

3. 従業員の家族との信頼関係構築につながる

保養所は従業員本人だけでなく、その家族にも恩恵がある制度です。家族旅行に利用できる仕組みを整えれば、「従業員とその家族を大切にしてくれる会社」というポジティブな印象を与えることができ、従業員自身の満足感や仕事への意欲も高まるでしょう。

企業によっては、配偶者や子どもだけでなく、親との利用も認めることで、さらに支持を得ているケースもあります。

4. 採用ブランディングを強化できる

採用ブランディングを強化できることも大きなメリットです。

「福利厚生に保養所がある企業」として魅力を打ち出せば、給与面だけでなく暮らしもサポートしてくれる会社として、他社との差別化にもつながります。採用ページや面接時に具体的な施設や実績を紹介できれば、より強い印象を残すことができるでしょう。

5. 社内コミュニケーションの場として活用できる

従業員のプライベートでの利用だけでなく、社内コミュニケーションの場として活用することも可能です。社員旅行やグループ研修、懇親会など、業務から離れた場所で顔を合わせることで、部署を超えた交流が生まれ、チームワークの強化にもつながります。

オフィスでは話す機会が少ないメンバー同士の距離を縮める場としても、活用しやすい仕組みです。

福利厚生で保養所を導入する際の注意点

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保養所には多くのメリットがありますが、導入の際は以下の注意点も押さえておきましょう。

  • 自社保有の場合は維持管理・運営コストが高い
  • 立地・施設内容がニーズに合わない場合がある
  • 公平性の確保が必要

自社保有の場合は維持管理・運営コストが高い

自社で保養施設を持つ場合、初期の建設費だけでなく、清掃・設備点検・スタッフの配置など、維持にかかる固定費も発生します。利用頻度が低ければ、コストに対しての効果が見合わなくなってしまうかもしれません。

自社保有が難しい場合は、他社との共同運用や契約型・サブスク型を検討するとよいでしょう。例えば「ツギツギ」 では、月額固定で全国の宿泊先を利用できます。

立地・施設内容がニーズに合わない場合がある

遠方にある保養所やアクセスの悪い場所では、せっかく制度があっても利用されない可能性があります。また、設備が古かったり、家族連れ向けではない施設だったりすると、実際の利用満足度に影響することも。

導入の際は、アンケートやヒアリングを実施して、従業員の年齢層や家族構成、休暇の取りやすさなどを踏まえた制度づくりを心がけましょう。

公平性の確保が必要

人気のある施設に利用が集中すると、予約が取りにくくなり、「一部の人だけが得をしている」という印象を与えてしまうことがあります。利用回数の上限や抽選制度、利用履歴の公開など、透明性のあるルールづくりが必要です。

また、勤務地や職種によって利用のしやすさに差が出ないよう、オンライン予約や全国対応のサービスを取り入れるなどの取り組みも検討しましょう。

福利厚生の保養所なら定額宿泊サービス「ツギツギ」

東急が運営する「ツギツギ」は、福利厚生としての保養所を検討している企業におすすめのサービス。リフレッシュ目的での宿泊はもちろん、出張やギフトにも活用できます。

全国400以上のシティホテル、リゾートホテル、温泉旅館、グランピング施設に月額定額で自由に宿泊可能。低コストで導入でき、保養所の代わりとしても機能する新たな福利厚生サービスとして、従業員満足度の向上に貢献します。

「ツギツギ」の料金プラン

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ツギツギの特徴

ビジネスシーンを強力にサポートする「ツギツギ」は、月額定額で全国の多様な宿泊施設を自由に利用できる画期的なサービスです。

出張コストの削減や福利厚生の充実、手軽なデジタルギフトとしても活用でき、企業の様々なニーズに応えます。

全国400以上の宿泊施設を利用できる

北海道の稚内から沖縄の石垣島まで、全国400以上の宿泊施設と提携し、広範なネットワークを構築しています。

そのため、ビジネスでの出張はもちろん、従業員の保養やレジャーなど、目的に合わせたエリアの宿泊施設を定額で選択可能です。多様な地域への出張が多い企業や、全国に拠点を持つ企業にとって、場所を選ばずに利用できる点は大きなメリットとなります。

「ツギツギ」を利用することにより、従業員の出張手配の自由度が高まり、利便性が向上するでしょう。

宿泊できるエリアの詳細はこちら

有名ホテルも定額で宿泊可

単なるビジネスホテルに留まらず、誰もが知る有名シティホテルや、特別な時間を過ごせる名門リゾートホテル、心身をリフレッシュする老舗温泉旅館、話題のグランピング施設まで、多岐にわたる種類の宿泊施設を定額料金で利用できます。

これにより、従業員の出張時の宿泊体験を向上させたり、質の高い福利厚生として提供したりすることが可能です。

宿泊できる施設の詳細はこちら

面倒な手続きが不要!たった10秒で予約完了

「ツギツギ」の予約システムは、個人情報の入力やクレジットカード決済などの手間を省き、わずか10秒で予約が完了する手軽さが魅力です。急な出張や、忙しいビジネスパーソンにとって、このスピーディーな予約システムは大きなメリットとなります。

また、急な出張が決まると、ホテルの予約が埋まっていることが多くて予約がしにくいこともあるでしょう。しかし、「ツギツギ」では空いている客室が多いため、予約が取りやすいです。

「ツギツギ」はストレスなく、必要な時にすぐに宿泊先を確保できるため、業務効率の向上にも貢献します。

福利厚生で保養所を導入して従業員のモチベーションを高めよう

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福利厚生の保養所について解説しました。保養所を導入することで、従業員からの満足度も高まります。一方で、導入コストや公平性への配慮など、注意すべきポイントを押さえて検討することも大切です。近年ではサブスクリプション型や契約型の保養所も増えているため、自社に合った形式やサービスを選んで、無理なく運用できる形を探してみてください。